アラサー日報

たまに月報になりますし

ライオンが子どもを崖に落とすかのように

こんにちは。

ライオンは子どもを強く育てる為にあえて崖の下に落として自力で戻ってくるように鍛えるらしい。

人間の教育としても応用出来るのではないかと思う。もちろん本当に突き落としてはいけない。新人教育の話である。

 

新人指導担当に

この4月から新入社員の指導担当になった。

私が指導担当になるのは初めて。これまでも異動者の指導役的な立場はあったが右も左も知らない謂わば赤ん坊を担当することは初めてである。

 

しかも女性総合職ときた。男女で違いをつけてはいけない時代ではあるがやっぱり色々違う。男なら多少キツめのネガティブフィードバックをしても夜に飲みニケーションをすることである程度フォローすることが出来るし、酒の力を借りて関係を作れる。女性ならサシ飲みは周囲からの噂話の対象になってしまう。業務時間外でのフォローに依存出来ない。

 

とりあえず丁寧に教えてみた

着任後、面談を繰り返しつつ業務や知識について丁寧に教えてみた。人事部の言うように小さく渡して小さな成功体験を積むようにやってみた。確かに前向きに取り組んでもらえるし、なんとなく楽しそうである。ただこのやり方は指導担当に負荷がかかる。小さく渡すと全体像を理解しづらく、渡す前のガイダンスの手間がかかるのだ。事前に説明し、終わったあとも復習として説明、後工程を渡すときもまた説明。自分の時間が取れない。

 

丸投げしてみた

1か月経過し、私の業務がいっぱいいっぱいになってきて、事前説明が面倒くさくなってきたので最低限の説明だけして任せてみた。業務の目的と最終成果物だけ説明した。

 

もちろんそれでも業務全体では一部ではあるのだが、新入社員が周りに聞きながらほぼ完璧に仕上げてきた。横目で困ってないかチラチラ見ていたが問題なし。

 

案外なんとかなる

丁寧に教えなくても案外なんとかなるのでは?

フォローさえできれば任せていい、ということに気がついた。

 

丁寧に教えるよりもゴールを示して任せる、経過は横で見ておく。

指導担当のスタンスなんてこれくらいでいいのである。懇切丁寧に教えるだけでは新人の血肉とならず、崖の下に落として戻ってくる過程の中で色々な経験や学習をしてまた戻ってくるのである。